[監修]百枝 幹雄(社会福祉法人恩賜財団母子愛育会 総合母子保健センター愛育病院 院長)
「なんとなく不調」「イライラしやすい」など、月経周期で気になっている症状はありませんか?女性ホルモンによって起こる月経について基礎知識を身に付け、快適に過ごすためのヒントを見つけましょう。
一般的に周期は25~38日が正常範囲、
期間は3~7日が目安です。
月経による心身の不調は個人差はあるものの、症状は多岐に及び、仕事にも影響する場合があることを知っておこう。
自分なりの対処法を見つけることも大事だけど、健診やがん検診も忘れないで!ささいな不調の中に病気が潜んでいる場合もあるから、気になる症状があれば、ためらわずに婦人科の受診を。
婦人科って行ったことないし、
気軽に行きにくい……
かかりつけ婦人科を味方につけて、
どのライフステージもいきいきと快適に!
女性は、女性ホルモンの影響を受けながら年齢を重ねていくため、例えば「疲れやすい」「怒りっぽくなった……」など、自分では病気かどうか判断がつかないような、小さな不調を抱えることも少なくありません。そこで、おすすめしたいのが精神的・身体的に「何となくいつもと様子が違う」といった小さな悩みでも、気軽に相談できる「かかりつけ婦人科」をもつこと。
とはいえ、一言に「かかりつけ婦人科」と言っても、人それぞれ求めることや重要視したいポイントは異なるはず。あなたにぴったりのかかりつけ婦人科を見つけましょう。
私が重要視したいのは……
例えば、Aさんの場合
私が重要視したいのは……
例えば、Bさんの場合
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「基礎体温」で、何が分かるの?
基礎体温で自分の心と体のリズムが分かり、
日々の体調管理に役立ちます。
「基礎体温」を測り、自分の体について知ろう
基礎体温とは
生命を維持するのに必要最小限のエネルギーしか消費していない安静時の体温のことをいいます。基礎体温は、目覚めてすぐに、婦人体温計を使って測ります。
基礎体温で分かること
基礎体温を測ると、自分の体のリズムが分かります。例えば、女性の体は排卵後に少しだけ体温が上がります。基礎体温を継続して測定していると、この低温期から高温期への移行があることで、排卵が起きたことが分かります。また、排卵後は高温期が約14日間続き、その後、体温が下がり月経になります。このように、排卵・月経の1周期のパターンを把握できるとともに、よく起こる不調が月経周期のどの辺りで起こるのか、体調変化の予測にも役立ちます。
基礎体温を測ってみよう
あらかじめ枕元に婦人体温計を準備しておき、目覚めたら起き上がらずに測定し、記録を付けましょう。基礎体温は、毎日同じ時間帯に測るのが理想的です。
①まず、婦人体温計の感温部を舌の裏側の付け根に当てます。
②婦人体温計を舌で押さえ、口を閉じたままで測ります。検温中は口で息をしないように注意しましょう。
③検温後は、基礎体温表などに記録します。